早池峰山の南斜面に形成される雲が早池峰山の高山植物の生育に役立っているという説を岩手日報論壇に投稿して掲載されましたが、薬師岳に登って早池峰山に実際に雲ができる様子を観察してきました。
実際に薬師岳から早池峰山の雲を見ていると、県道紫波江繋線に沿って西(紫波)と東(宮古)方面から同時に雲がやってきます。その雲は早池峰山の斜面に沿って上昇し、頂上付近でぶつかってさらに上へあがります。
宮沢賢治が「早池峰山巓」で早池峰山の雲を「北は、渦巻く雲の髪」と称したのは、東西から来た雲が早池峰山の斜面を登って頂上でぶつかって、渦を巻きながら上に登っていく状態を表現していたものと思われました。










